【4月10日 AFP】英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は9日、ウクライナを電撃訪問し、首都キーウを同国のウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領と並んで歩いた。

 ウクライナ大統領府が公開した動画には、両首脳が重装備の護衛に守られながらプレシャーチク(Kreshchatyk)通りから独立広場(Independence Square)まで閑散とした街を歩く様子が捉えられている。

 2人は時々、道行く人に声をかけていた。

 ある男性は感動した様子でジョンソン氏に、「私たちにはあなたが必要です」と訴えた。同氏は「支援できることを光栄に思います。あなた方にはゼレンスキー氏という素晴らしい大統領がいます」と返した。

 ジョンソン氏は会談後、ゼレンスキー氏の「勇敢さ」が、キーウ周辺からのロシア軍の撤退につながったと称賛。ロシア軍が撤退したキーウ近郊ブチャ(Bucha)などで、民間人の遺体が発見されたことについて「戦争犯罪」だとし、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の評判は「永遠に汚された」と非難した。

 2月24日のロシアによる侵攻以来、先進7か国(G7)の首脳がキーウを訪問したのはジョンソン氏が初めて。(c)AFP