【4月9日 AFP】ロシアは8日、国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)やアムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)など、計15団体の登録を抹消し、現地事務所の閉鎖を明らかにした。

 法務省は「ロシア連邦の現行法への抵触」を理由に挙げているが、詳細は明らかにしていない。

 HRWは30年前から、アムネスティは1993年から同国で活動を続けてきた。他に事務所を閉鎖された団体は、カーネギー国際平和基金(Carnegie Endowment for International Peace)、フリードリヒ・ナウマン自由財団(Friedrich Naumann Foundation for Freedom)、フリードリヒ・エーベルト財団(Friedrich Ebert Foundation)、アガ・カーン財団(Aga Khan Foundation)など。

 HRWの欧州・中央アジア局長代理で、かつてモスクワ事務所の代表を務めていたレイチェル・デンバー(Rachel Denber)氏は、ウクライナ侵攻に関する調査報告への対抗措置であることはまず間違いないと主張。ロシアに関する活動は今後も継続すると述べた。

 アムネスティのアニェス・カラマール(Agnes Callamard)事務総長は「ロシア内外における深刻な人権侵害を明らかにするため一層の努力を続ける」と明言した。(c)AFP