【4月10日 CGTN Japanese】北京市ではスマートフォンが普及していなかった時代に、街の所々に公衆電話ボックスが設置されました。しかし携帯電話の普及に伴って電話機は撤去されるようになり、ボックスだけが残っている状況もよく見かけます。北京市政府は市民のニーズを満たし、公共空間の景観を美しくするため、既存の公衆電話ボックスの分布状況を考慮して、天壇公園や友誼病院、北京南駅、三里屯などの10カ所で、公衆電話ボックスの「デジタル化、景観化、複合化」の試験を始めました。運用状況を確認した上で普及させていく予定です。

 かつての公衆電話は電話の送受信しかできませんでしたが、「変身後」のボックスにはマルチタッチスクリーンが設置され、USBポート2つと220V電源ポート1つが備えられ、複数の人が同時に充電サービスを受けられるようになります。さらに無線ネットワークやマルチメディア情報配信などのサービスも提供されます。試験運用が順調に進めば、より多くの便利な機能を追加することも予定されています。

 北京市には現在、路上の公衆電話ボックス500基が存在します。4月末までに10基の機器の交換・設置を終わらせ、半年間の試験運用を経た後に随時普及させていくとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News