【4月8日 CNS】北京冬季五輪で熱戦が繰り広げられた北京市の首鋼スキージャンプ台(ビッグエア首鋼)は今後、年間を通じたスポーツ施設として活用される。スキージャンプ台のある首鋼公園は予約制の一般開放が始まり、連日多くの市民が訪問。冬季五輪のレガシーとして親しまれている。

 首鋼公園スポーツセンターの郭暁民(Guo Xiaomin)副社長は「ジャンプ台は国際大会やアスリートの練習施設、各種イベントなどに使用される。夏季はBMXやスケートボードなどの大会を開き、冬季は観光客にも開放する」と説明する。

 スキージャンプ台は首鋼製鉄所の跡地に建てられており、五輪競技を伝えるテレビ画面では、選手の背後に巨大な冷却塔が映し出された。首鋼公園内には都市再生プロジェクトとして、11棟のオフィスビルや11棟の商業ビル・ショッピングセンターを擁する「六工匯」エリアが誕生。ケンタッキーフライドチキン(KFC)やスターバックス(Starbucks)などが出店し、今後は新エネルギー車の店舗も登場する。園内はサイクリングやランニング、ウインタースポーツ、各種フェスティバルなど、市民がスポーツやイベントを楽しめる空間として開放され、5Gと仮想現実 (VR)を組み合わせた没入型体験パークも造られる。

 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は首鋼公園について「都市開発を促進するオリンピックの運動モデルとなり、産業遺産の再利用と工業地域の復活のモデルとなることは間違いない」と賞賛している。(c)CNS/JCM/AFPBB News