【4月8日 AFP】女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は7日、長年師事していたコーチのパトリック・ムラトグルー(Patrick Mouratoglou)氏がシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)を「フルタイム」で指導すると明らかにした中で、今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)での復帰を示唆した。

 通算23度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇る40歳のセレーナは、昨年6月のウィンブルドン(The Championships Wimbledon 2021)1回戦で右ハムストリングの断裂を理由に試合を棄権して以降、実戦から遠ざかっている。2012年から指導を仰いでいたムラトグルー氏がハレプとタッグを組むというニュースが流れると、今後について疑問の目が向けられていた。

 しかし、米マイアミで開かれていたイベントのバックステージで米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、グリーンベイ・パッカーズ(Green Bay Packers)のQBアーロン・ロジャース(Aaron Rodgers)と撮影したインスタグラム(Instagram)の動画では、「私の復帰について話していたところ。彼にけしかけられているの。ウィンブルドンに備えろって。待ちきれない!」と語った。

 ロジャースが「ウィンブルドン? 全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)はどうなの?」と応じると、セレーナは「ウィンブルドンは全米オープンより先なの! まずはウィンブルドンでプレーしなくちゃ!」と答えていた。

 元世界ランク1位のセレーナは、けがの治療を続ける中で今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)を欠場し、世界ランキングも246位に後退している。

 チームを組んでからセレーナのグランドスラム23勝のうち10勝に貢献したムラトグルー氏によると、同じく元世界1位のハレプのコーチになることについてはセレーナの許可を得ているという。

 グランドスラム通算2勝の実力者で昨年9月にダレン・ケーヒル(Darren Cahill)氏との師弟関係を解消してからコーチ不在となっていたハレプは、「新しい章に向けてわくわくしている。さあ、仕事に取り掛かろう」とツイッター(Twitter)に投稿した。(c)AFP