【4月7日 AFP】7日に開幕する男子ゴルフ米国ツアーメジャー第1戦、第86回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2022)では、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club、パー72)を象徴する11番、12番、13番の「アーメンコーナー(Amen Corner)」が、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)ら選手にさらなる難題を突きつける。

 キャリア続行が危ぶまれる脚のけがから復帰し、最多タイとなる6度目の優勝を目指すウッズにとって最大の武器の一つは、オーガスタを熟知していることだと考えられている。

 マスターズ史上2番目に難しいパー4の11番は、さらに難易度が増す変更が加えられ、ロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は「根本的に新しいホール」になったと表現した。

 パー5の15番を530ヤードから550ヤードに伸ばすなど、今年行われたいくつかの調整のうち、11番の変更は最も抜本的なものの一つとなっている。

 11番は距離が15ヤード伸び、右側に植えられていた15本の木が、根を覆う枯れた松の葉と共に取り除かれた。

 今回の変更で、右側のラフと松の葉を救済エリアとして使うことは少なくなり、ティーショットを左側の池に近づけるように打つ動機づけにつながる可能性もある。

 2019年大会の最終日、ウッズが木をよけて低いドローショットでグリーンに乗せた2打目は、基本的にもう選択肢から外れるだろう。

「11番の改造は興味深い」と語ったウッズは、1987年大会のプレーオフでラリー・マイズ(Larry Mize)氏がグリーン右側からチップショットを沈め、グレッグ・ノーマン(Greg Norman)氏を破った「ラリー・マイズ・ショット」はもう再現されないと述べた。

「変更によってグリーンの右側がさらに高くなってしまったから、(ラリー・マイズ・ショットは)もう本当になくなった」

「それに、われわれはさらに後ろにいるから、とにかくどうやっても向こう側にボールを打ちがちだ」

「だからより厳しく、より難しい傾斜だ」 (c)AFP/Rebecca BRYAN