ロシアの極右政治家ジリノフスキー氏が死去 75歳
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【4月7日 AFP】過激な言動で知られるロシアの極右民族主義の政治家で、ソビエト連邦崩壊後の同国の歴史で重要な役割を果たしたウラジーミル・ジリノフスキー(Vladimir Zhirinovsky)氏が、75歳で死去した。ビャチェスラフ・ウォロジン(Vyacheslav Volodin)下院議長が6日、メッセージアプリのテレグラム(Telegram)で発表した。
死因は「深刻で長期にわたる病気」としている。ジリノフスキー氏は、2月上旬に新型コロナウイルス感染症のために入院し、重症となっていると報じられていた。
ジリノフスキー氏は、1990年にロシア自由民主党(LDPR)を共同設立し、党首に就任。ソ連崩壊後のロシア大統領選にはすべて出馬し、1993年からは国会議員を務めていた。激しい反米、反自由主義、反共産主義の言動で知られ、ロシア政界ではしばしば道化師と称されていた。
昨年12月下旬の国会演説では、ロシアのウクライナ侵攻を予言するような発言もしていた。2022年は「平和な年にはならない」とし、ロシア軍にウクライナ攻撃を呼び掛け、「ロシアがついに再び偉大な国家になり、誰もが黙るしかない年になるだろう」と述べていた。(c)AFP