【4月6日 CGTN Japanese】文化事業と観光事業を管轄する行政部門、文化観光部のデータセンターの推計によりますと、今年の「清明節」3連休(3~5日)の全国国内旅行者数は前年同期比26.2%減の延べ7541万9000人で、2019年同期の68.0%に相当するとのことです。連休中の旅行者数と観光収入がともに前年同期を下回ったのは、新型コロナウイルスの感染が再拡大した影響によるものとみられています。  

 文化観光部によりますと、感染拡大の影響で、旅行者の移動距離が短くなり、近場の旅行やレジャーが主流となりました。各地の観光地では訪れた客の94.9%を地元客が占め、常態化防疫段階に入って以来の最高を記録したことが、ビッグデータのモニタリングで分かりました。  

 花見や公園でのキャンプ、アウトドアの人気も高まっています。今回の感染拡大の影響が比較的小さい西部地区では観光業の回復が顕著で、重慶(Chongqing)や西安(Xi'an)、昆明(Kunming)、ウルムチ(Urumqi)、貴陽(Guiyang)などの西部の都市を訪れる人数が増えました。  

 旅行者の移動距離が短くなったため、航空券の価格が下落し、いくつかの人気路線では大幅に値下がりしました。一部の直行便では価格が90%も下落し、税金を差し引いた価格が100元(約1950円)前後となりました。広州(Guangzhou)や成都(Chengdu)、北京などから出発する国内便では価格が90%以上下落した便もありました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News