【4月7日 Xinhua News】中国の経済ニュースメディア財新伝媒が6日発表した3月の中国サービス業購買担当者景気指数(PMI)は42・0と前月から8・2ポイント低下した。好不況の節目となる50を割り込み、2020年2月以来の低水準となった。

 財新が1日発表した3月の製造業PMIは48・1で、製造業とサービス業を合わせた総合PMIは6・2ポイント低下の43・9となった。同じく20年2月以来の低水準となり、新型コロナウイルス感染症の流行で企業の生産経営活動が再び縮小したことを示した。

 サブ指数を見ると、供給と需要の大幅な落ち込みが反映されている。事業活動指数が大きく下がり、7カ月ぶりに節目割れとなったほか、新規受注指数が依然として縮小圏にとどまった。調査対象企業は主な要因について、新型コロナの再流行やコロナ対策の厳格化を挙げた。海外での感染拡大で外需が減速し、新規輸出受注指数は20年10月以来の最低となった。

 新型コロナの再拡大と需給の低迷が重なり、雇用は依然低調だった。雇用指数は3カ月連続で節目を下回ったものの、1月と2月に比べやや回復した。

 コストが大幅に上昇した一方、価格への波及は限定的だったことから、企業のコスト圧力が増大。2月に6カ月ぶりの低水準に落ち込んだ投入価格指数は再び上昇に転じ、長期平均値を上回った。企業からは、原材料や食品、輸送、雇用、コロナ対策などのコストと支出がいずれもやや増えたとの声が上がった。

 出荷価格指数は拡大圏にとどまったものの小幅に低下し、7カ月ぶりの最低となった。値上げをした企業は理由について、コストの上昇分を価格に転嫁したと説明し、その他の企業は値下げを武器に新規受注を獲得する考えを示した。

 市場の楽観姿勢も弱まった。事業期待指数は拡大基調を維持したものの、20年8月以来の最低に下落、長期平均値も下回った。(c)Xinhua News/AFPBB News