【4月6日 Xinhua News】中国上海市でこのほど設置された新型コロナウイルス感染者用の臨時医療施設では、サービスロボットや消毒ロボットが医療従事者と肩を並べて「勤務」している。

 紫外線ランプ、スーパードライミスト発生器、プラズマ空気清浄機の三大消毒ユニットを搭載したロボットは、施設内を自由に行き来し、24時間「不眠不休」で作業することができる。真っ白な外観から、人々は親しみを込めて「小白(白ちゃん)」と呼ぶ。

 上海新国際博覧センターに設けられた臨時医療施設では、同市のハイテク企業、上海鈦米機器人が製造した第1陣の消毒ロボット28台が、複数のエリアに続々と導入され、安定的に稼働している。ロボットは患者の交差感染リスクの低減に役立つほか、医療従事者の安全も保障している。

 北京市のロボット企業、達闥科技(クラウドマインズ)が製造した第5世代移動通信システム(5G)対応の室内多機能クラウドロボットは、一度に二十数人分の弁当を運ぶ。患者が自身で弁当を受け取れるよう、自ら指定場所に行くこともできる。ロボットの導入により、人の手で約20分かかっていた弁当配布作業は約5分に短縮された。

 浦東臨港に設けられた臨時医療施設では、200台以上のロボットが準備を整え待機している。非接触での物資配送などを担うという。今後は中国聯合網絡通信(チャイナユニコム)上海分公司もより多くの5G対応のスマートロボットを同施設に投入する。

 上海では臨時医療施設以外でも、ますます多くのスマートロボットや無人運転車がコロナとの闘いに投入されている。ネット出前大手の美団によると、同社は浦東新区の一部の住居エリアへの配送圧力を緩和するため、まもなく無人配送車10台を投入する。今後はより多くのロボットが、住居エリアなどの需要に応じてコロナとの闘いに加わることになる。(c)Xinhua News/AFPBB News