【4月5日 AFP】ウクライナのドミトロ・クレバ(Dmytro Kuleba)外相は4日、中国の王毅(Wang Yi)外相と電話で協議した。親ロシアの立場を取る中国は、ウクライナ侵攻を非難しておらず、和平交渉を改めて後押しするとの姿勢を強調した。

 両国の高官級の電話協議は先月1日以来で、中国によるとウクライナ側の要請で行われた。

 中国外務省の公式声明によると、王外相は「ウクライナ問題で和平交渉を促進するという基本的な立場」について説明した。その上で、「戦争はいずれ終結する。重要なのは欧州の永続的な安全保障を適切に守るため、この痛みを伴う経験からどう学ぶかだ」との考えを示した。

 クレバ外相はツイッター(Twitter)への投稿で「市民の犠牲に対して連帯を示してくれた」中国外相に謝意を表するとともに、「ウクライナに対する戦争を終結させることは、平和、世界の食糧安保、国際貿易という共通の利益につながるという信念を両国は共有している」と述べた。(c)AFP