【4月5日 AFP】ロシアによる軍事侵攻を受けてウクライナを逃れた20人が5日、ポーランド訪問を終えた林芳正(Yoshimasa Hayashi)外相の帰国に合わせ、政府専用機の予備機で羽田空港に到着した。

 松野博一(Hirokazu Matsuno)官房長官によると、日本はこれまでに404人のウクライナ人を受け入れているが、難民としてではなく「避難民」としての扱いだ。

 難民として認定された場合は5年間の在留資格が認められ、その後は永住ビザを申請できる。一方、「避難民」の場合は90日間の短期滞在ビザで入国し、その後、1年間働ける「特定活動」ビザへの切り替えが可能となる。

 日本は通常、年間数千件に上る難民認定申請のうち、年に数十人しか認定していない。2020年の申請件数は約4000件だったが、難民として認定されたのは47人、人道的な配慮から在留が認められたのは44人にとどまった。人権団体は長年、紛争から逃れようとする人々への支援をほとんどしていないと日本政府を批判している。

 映像は政府専用機の予備機で到着したウクライナ人20人。5日撮影。(c)AFP