【4月6日 CNS】このほど、北京オリンピック森林公園で朝のトレーニングをしている女性の胡(Hu)さんは、いつものようにスマホのアプリを起動させた。指先を動かすだけで、家の掃除ロボットが動き、スキャンした通りに部屋を掃除し始めた。

 人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、クラウドコンピューティングなどの技術の急速な発展を背景に、中国は各種スマートホーム新製品が次々と出ている。スマート掃除ロボットからスマートスピーカーに至るまで、スマートコンパニオンロボットからスマートロックに至るまで、ますます多くのスマートホーム製品が一般家庭に導入されている。その中で、中国の新世代消費者グループの認知と考え方は絶えず新しくなっており、掃除ロボットは日増しに生活の主流となり、新たなライフスタイルが流行している。

 中国家電網が発表した「2021年掃除ロボット市場発展白書」によると、中国は世界最大の掃除ロボット市場となったという。中国の情報コンサルティング機関「智研咨詢」が2022年3月に発表した分析報告書によると、2021年の中国の掃除ロボット販売規模は前年同期比17.02%増の約110億元(約2118億円)だった。2021年の中国掃除ロボット市場はオンラインが前年比23%増、オフラインが同9%増となったという。

 実際のところ、中国の掃除ロボット産業は発展が遅れており、家庭への浸透率は依然として低い。中国西部証券研究開発センターのデータによると、2020年の米国における掃除ロボットの浸透率は約14%で、同年の中国は5%にも満たなかったという。しかし、近年は掃除ロボットの中国市場での受容度が高まっている。主に2つの理由があると考えられる。第一に、中国の都市化の発展、住民の購買力の持続的な増加、産業におけるユーザーの消費習慣の絶え間ない育成、コロナ禍などの影響で、人々はスマートホームの利便性を徐々に意識している。第二に、AI視覚認識、dToF(Direct Time of Flight、ダイレクト・タイムオブフライト)ナビゲーション、3D構造化光などの掃除ロボットへの応用に成功したことで、掃除ロボット業界の技術全体が大いに向上し、家庭シーンに対応する掃除ロボット製品の需要が高まっている。

 中国の掃除ロボット業界市場の容量拡大に伴い、現在、中国主流のeコマースプラットフォームで販売されているブランドは200近くに達している。製品技術、クリーン能力、品質、価格などの次元により複数のランクに分けられる。市場の主要参加者には、新興のサービスロボット会社、従来の家電会社などが含まれる。

 参加者が多いにもかかわらず、中国の掃除ロボットブランドのトップブランド効果は明らかで、ブランド力と独自の研究開発能力を持つ企業が市場での地位をさらに強固にすることを意味する。中国奥維雲網(All Viw Cloud)の試算によると、中国の市場シェアを見ると、2021年の中国オンライン市場の掃除ロボット上位5ブランドは、科沃斯(エコバックス、Ecovacs)、小米科技(シャオミ、Xiaomi)、石頭(Roborock)、雲鯨(Narwal)、美的集団(Midea)で、合計市場シェアは88%に達するという。

 中国の消費者が掃除ロボットの性能を重視するようになり、業界の関係者は、中国では厳しい競争市場が台頭し、洗濯機が多くの家に導入されたような革新力を掃除ロボット市場は蓄えているとみている。(c)CNS/JCM/AFPBB News