動画:中国の墓参り、紙銭から生花が新たな習慣に
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【4月5日 Xinhua News】中国雲南省(Yunnan)昆明市(Kunming)の斗南花き交易市場には、中国で墓参りの時期に当たる清明節(二十四節気の一つ、今年は4月5日)を前に、生花を買い求める人が後を絶たない。黄色や白のキクがよく売れているという。
同市場に店を持つ趙蕊(Zhao Rui)さんも、ここ数日は墓前に供えるキクが一番売れていると語った。
中国ではここ数年、墓参りに花を供える新たな習慣が静かに生まれつつある。趙さんは「この2、3日でキクを7千本以上売った、環境に配慮した墓参りの理念が人々に浸透してきたことを実感する」と述べた。
昆明市に住む楊青雲(Yang Qingyun)さん(74)夫妻は126本のキクを買った。楊さんは「以前は(墓前で)紙銭(冥銭)を燃やしていたが、灰が一面に飛び散り、煙にむせた。一昨年からは花を供えることにした。環境にもよく安全だ」と語った。
清明節の新たな墓参りの習慣が生花市場を押し上げる効果も徐々に現れている。花き卸売りの昆明花易宝科技によると、同社電子商取引(EC)プラットフォームでのキクの売り上げは3月末時点で3位だった。共同創業者の陳波(Chen Bo)氏は「昨年の清明節は30万本のキクを準備した。今年は清明節前ですでに75万本が売れた」と説明。取引量の伸びから見て、生花を供える墓参りは新たな習慣になりつつあるとの見方を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News