【4月5日 AFP】男子ゴルフ、米国ツアーメジャー第1戦の第86回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2022)に初出場する中島啓太(Keita Nakajima)は4日、本番を控えた練習で前回覇者の松山英樹(Hideki Matsuyama)らからアドバイスを受けたときの喜びを語った。

 アマチュア世界ランク1位の中島は、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)で開催された昨年のアジア・パシフィックアマチュア選手権(2021 Asia-Pacific Amateur Championship)を制してマスターズの出場権を獲得。同年には国内ツアーのパナソニック・オープン(2021 Panasonic Open)でも優勝し、今季は米国ツアー2大会で予選突破を果たしている。

 21歳の中島は会見で「テレビで見ていた夢の舞台で、ここに今自分が立っているというのはまだ実感がない」と通訳を介してコメント。1番好きなホールの12番(パー3)では緊張したと認めつつ、「ゴルフの神様に認めてもらえるようなショットを打てたら」とも語った。

 この日は「大先輩」だという松山と金谷拓実(Takumi Kanaya)の2人と練習ラウンドを行った中島。「グリーンの傾斜だったりとか、自分は初めて来たので見えない傾斜があるのを金谷さんに教えていただきましたし、松山さんにもグリーンのコンディションが日に日に変わっていくことを教えていただいたので、そこは勉強になりました」と明かした。

 松山がアジア勢初のマスターズ優勝者になった昨年大会については、「歴史に残るような優勝はみんなの印象に残りますし、夢をかなえることの素晴らしさというか、感動したのを強く覚えている」と振り返り、「松山さんみたいなスーパースターが日本にはいて、みんなそこを目指して頑張っている」と話した。(c)AFP/Jim SLATER