【4月5日 Xinhua News】中国のインターネット検索大手、百度(バイドゥ、Baidu)はこのほど、自動運転プラットフォーム「アポロ」の配車サービスプラットフォーム「蘿蔔快跑」の市民向け実証実験サービスを浙江省桐郷市烏鎮で始めた。利用者は「蘿蔔快跑」のアプリを通じて配車を依頼できる。

 計画によると、まずは観光地や生活エリアなどに停留所を84カ所設置し、住民の通勤や観光客の移動など利用頻度が高く、距離が短い移動ニーズに対応。その後、サービスの対象範囲を烏鎮全域へと徐々に広げていく。サービスの提供時間は午前9時から午後5時まで。

 バイドゥは2015年に烏鎮で開催された世界インターネット大会で、アポロを搭載した自動運転車両を初めて公開した。16年には烏鎮の公道で自動運転車両の走行試験を実施。国内で最初に自動運転車の公道試験を行った企業となった。21年12月には烏鎮に自動運転技術の開発拠点「アポロパーク」を構え、北京、広州(広東省)、上海に次いで国内で4番目の都市インテリジェントコネクテッドビークル(ICV)エコシステムモデル拠点となった。

 今回、烏鎮で自動運転車両による配車実証実験サービスが始まったことは、「蘿蔔快跑」のサービスがより多くの特色ある都市、特色ある利用シーンへと広がりつつあることを示す。「蘿蔔快跑」を通じた配車依頼件数は2021年第4四半期(10~12月)時点で21万3千件に上る。

 アポロのテスト走行距離は既に2500万キロを超える。中国の自動運転試験用ナンバープレートの保有数は593枚で、うち有人試験用ナンバープレートは398枚になる。「蘿蔔快跑」はこれまでに北京、上海、広州(広東省)、深圳(同)、重慶、長沙(湖南省)などの都市で有人試験運営サービスを展開し、北京、重慶、陽泉(山西省)では自動運転商用サービスの実証実験も始めている。(c)Xinhua News/AFPBB News