【4月5日 AFP】ウクライナ南東部の港湾都市マリウポリ(Mariupol)のワディム・ボイチェンコ(Vadym Boichenko)市長は4日、ロシア軍による包囲が始まって以降、同市の「90%」が破壊されたと発表した。

 ボイチェンコ氏は記者会見で、「悲しいことに、市内のインフラの90%が破壊され、40%は回復不可能だ」と説明。ロシア軍の爆撃が続き、今も約13万人が避難できずにいるという。アゾフ海(Sea of Azov)沿岸に位置する同市には開戦前、約50万人が住んでいた。

 同氏はまた、ロシア軍が多連装ロケット砲などで絶え間なく爆撃を行い、「マリウポリを残酷に破壊している」と指摘。攻撃は主にロシアの軍艦が停泊している海から行われているとした。(c)AFP