【4月6日 Xinhua News】中国上海税関は2日、新型コロナウイルス対策、市民生活の保護、企業支援、発展促進に関する10項目の措置を発表した。企業に対し一部の税関手続きの延期を認めることで、感染防止物資の迅速な通関を確保し、感染防止製品の研究開発を支援する。人と貨物の感染防止徹底を継続し、緊密なウイルス流入防止体制を確保する。

 ワクチンや治療薬、その他の感染防止物資の輸入通関は、専門の人員と窓口を設置する。衛生検疫審査などの手続きを迅速化し、通関による遅延ゼロを確保する。

 10項目には、生活物資の物流を円滑化する優先通関の実施による国内市場の供給確保▽産業チェーンとサプライチェーン(供給網)支援による生産資材の正常な輸入確保▽税関業務のオンライン化普及による企業手続きの利便化などが含まれる。

 食糧や肉類、水産品、乳製品、果物・野菜、油などの生活物資で優先的な審査と検査、通関を実施するほか、越境電子商取引(EC)は24時間以内に通関手続きを完了させ、国内市場の十分な供給を保障する。

 統計によると、同市浦東地区で封鎖管理が実施された3月28日午前5時から4月1日午前5時の間、同地区の税関は輸出入貨物6万口、国際速達郵便15万3千通、越境EC61万4千件を処理した。管理対象となった航空機は700機余り、出入国者の数は8300人余りだった。(c)Xinhua News/AFPBB News