【4月4日 AFP】ウクライナのイリーナ・ベネディクトワ(Iryna Venediktova)検事総長は3日、国営テレビで、首都キーウ周辺のロシア軍から奪還した地区で計410人の民間人の遺体を収容したと明らかにした。

 キーウ全域は先週末、ロシア軍から解放された。ウクライナ側は、ロシア軍がキーウ北西のブチャ(Bucha)で「意図的なジェノサイド(集団殺害)」を行ったと非難している。

 ブチャ市長は2日、AFP通信に対し、280人を集団埋葬したと説明した。

 AFPは同日、ブチャの一つの道路上で少なくとも20人の遺体を確認。うち1人は後ろ手に縛られた状態で亡くなっており、全員、民間人の服装をしていた。

 ウクライナ側は、ブチャの近隣のイルピン(Irpin)でも、ロシア軍によって少なくとも200人の民間人が殺害されたとしている。

 これに対しロシア側は、同国軍による民間人の殺害を否定。「ウクライナ政府と西側メディアのいつもの演出」だと主張している。(c)AFP