【4月3日 AFP】21-22イングランド・プレミアリーグは2日、第31節の試合が行われ、ブレントフォード(Brentford FC)はクリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)がプレミア復帰後初ゴールを挙げるなどし、敵地でチェルシー(Chelsea)を4-1で撃破。トーマス・フランク(Thomas Frank)監督は、復帰以降チームに影響を与え続けているエリクセンを称賛した。

 ホームの欧州王者チェルシーは後半開始直後にアントニオ・リュディガー(Antonio Rudiger)の鮮烈なロングシュートで先制したが、そこから崩壊。ウクライナ侵攻を受け、ロシア人オーナーのロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)氏が英政府に制裁を科されてから初黒星を喫した。

 一方、先制された直後にビタリー・ヤネルト(Vitaly Janelt)のゴールで追いついたブレントフォードは、そこから10分間で3点を挙げ、チェルシーから1939年以来の勝利を収めた。

 昨年行われた欧州選手権(UEFA Euro 2020)の試合中に心停止で倒れたエリクセンは、実戦復帰してから好調を維持している。すでにデンマーク代表でも復帰後2試合で2得点を挙げていたが、この日は相手GKエドゥアール・メンディ(Edouard Mendy)の上を抜くシュートを沈めて決勝点をマークし、ゴールラッシュを継続させた。

 これでチームはエリクセンが先発したリーグ戦で3戦全勝。それまでの8試合では白星がなかった。

「どのチームも11人だが、プレーとパーソナリティーで他の選手を引っ張り上げるキープレーヤーが必要になるときがある。クリスティアンはそれをやってのけている」とたたえたフランク監督は「彼は素晴らしい選手。彼がこのチームのためにプレーしていることをうれしく思う」と続けた。

 ここ4試合で3勝目を挙げたブレントフォードは14位に浮上し、降格圏の18位との差を11ポイントとした。フランク監督は「過去にトップ4やトップ3のチームと対戦した際にも、最高の結果を出すチャンスはあった。きょうはついに全てが一つになった」と喜んだ。

「昇格組がトップ3やトップ4のクラブからアウェーで勝ったことがどれほどあるかは分からない。そんなに多くはないはずなのでこの瞬間を楽しんで感謝し、その後でまた前に進んでいきたい」 

 3位のチェルシーはトップ4フィニッシュに向けて好位置を維持しているものの、6日にホームで行われるレアル・マドリード(Real Madrid)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)準々決勝に向けては大幅に改善しなければならない。(c)AFP