【4月3日 AFP】21-22ドイツ・ブンデスリーガ1部は2日、第28節が各地で行われ、首位バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は4か月ぶりに出場したレオン・ゴレツカ(Leon Goretzka)のゴールなどでSCフライブルク(SC Freiburg)に4-1で快勝したが、交代選手をめぐる混乱でバイエルンが短時間ながら12人でプレーしたことが注目を集めた。

 混乱が起こったのは86分で、バイエルンはニクラス・ズーレ(Niklas Suele)とマルセル・サビッツァー(Marcel Sabitzer)の2人を交代で投入したが、ピッチから出たのは1人だけで、チームは17秒間12人でプレーした。両チームのベンチと審判団の間で激しい口論があったため、後半のアディショナルタイムは8分に及んだ。

 フライブルクが正式に異議を申し立てれば、バイエルンには何らかの処分が下される可能性もある。リーグの規則では、交代ルールへの違反があった場合、結果が覆ってフライブルクが勝ち点3を手にする可能性もある。

 クリスチャン・ディンガート(Christian Dingert)主審は、この件を「完全に混乱した状況」だったと表現してマッチリポートに記載し、スカイ・ドイツ(Sky Germany)に「後はドイツサッカー連盟(DFB)が判断すべき事柄だ」とコメントした。

 バイエルンのユリアン・ナーゲルスマン(Julian Nagelsmann)監督は「奇妙な状況だった」と認め、「第4の審判が間違った番号を示したので、キングスレイ・コマン(Kingsley Coman)は自分がピッチを出るべきだと気づかなかった」と話した。

 それでも監督は「フェアスポーツの観点から言えば、公平な試合だったことを否定する要素は何もない」ともコメントした。

 バイエルンはこれで、RBライプツィヒ(RB Leipzig)に1-4で敗れた2位ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)との勝ち点差を9とし、リーグ10連覇へ前進している。4位ライプツィヒは、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)出場に近づいた。

 VfLボーフム(VfL Bochum)の浅野拓磨(Takuma Asano)は、チャンピオンズリーグ出場圏内を狙っている1899ホッフェンハイム(1899 Hoffenheim)との試合で2ゴールを決め、2-1の勝利に貢献した。(c)AFP/Ryland JAMES