【4月1日 Xinhua News】中国の王毅(Wang Yi)国務委員兼外交部長は3月31日、安徽省(Anhui)黄山市(Huangshan)屯渓区で第3回アフガニスタン隣国外相会議を主宰した。会議では、アフガン問題について八つの共通認識に達した。内容は次の通り。

 1、アフガンの独立、主権、領土保全の尊重を強調し、アフガンの人々が国家の運命を自主的に決め、自らの国情にかない、時代の発展の潮流に沿った発展の道を模索することを支持する。

 2、アフガン暫定政府の半年余りの施政への努力を全体的に肯定し、アフガンが対話・協議を通じて、民族の和解と国内の団結を実現し、幅広く包括的な政府づくりを進め、温和で穏健な政治を行い、善隣友好を堅持するよう呼び掛ける。

 3、アフガン領内のテロ勢力の活動に対し共通の懸念を表明し、アフガンが「イスラム国」や「東トルキスタン・イスラム運動」など各種テロ組織と一線を画し、断固として取り締まり、最終的に排除するよう促す。隣国間の対テロ・安全保障協力を強化する。力を合わせて地域の越境麻薬犯罪を取り締まる。

 4、アフガンが直面している深刻な人道面の困難に関心を払い、アフガンの人々に対する人道援助を続け、アフガンの経済再建と自主発展を支援し、地域の相互接続を強化することを決定する。

 5、各国がアフガンと接触、対話し、アフガンの経済・社会の発展を支え、制裁と抑圧に反対し、人道援助の政治問題化に反対するよう呼び掛ける。

 6、米国をはじめとする西側がアフガンの再建・発展に対する最重要の責任を確実に果たし、アフガンの人々の資産を早急に返還するよう促す。アフガンで混乱をつくり出し、地域に被害をもたらすたくらみに反対する。

 7、国連がアフガンの平和・安定促進や協調・援助などの面でしかるべき役割を果たすことを支持し、国際金融機関がアフガンに積極的に流動性を注入し、アフガンが好ましい発展の道を歩むのを後押しするよう呼び掛ける。

 8、アフガン隣国協調・協力メカニズムの独特の役割を引き続き発揮する。アフガン隣国のアフガン問題特使による定期会合の仕組みを始動し、政治・外交、経済・人道、安全・安定の三つの作業チームを立ち上げ、これまでの外相会議の成果を実行していく。(c)Xinhua News/AFPBB News