【4月2日 AFP】スウェーデン・バスケットボール連盟(SBBF)は3月31日、米プロバスケットボール(NBA)でプレー経験のあるヨナス・イェレブコ(Jonas Jerebko)を代表メンバーから除外すると明らかにした。同選手はこの前日、ウクライナへの軍事侵攻でユーロリーグ(Euroleague)から除外されたロシアのCSKAモスクワ(CSKA Moscow)に加入していた。

 現在35歳のイェレブコはNBAでプレーした唯一のスウェーデン人プレーヤーで、デトロイト・ピストンズ(Detroit Pistons)やボストン・セルティックス(Boston Celtics)、ユタ・ジャズ(Utah Jazz)、そしてゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)などで2009年から2019年までの合計10シーズンを過ごした。 

 SBBFはイェレブコの除外に際して「ナショナルチームの選手は、スウェーデン・バスケットボール連盟を代表している」と表明。同選手と連絡を取った際には、ロシアでプレーするという決断が「連盟の価値観とロシアに対する明確な立場に反するもの」だと伝えたという。

「この話し合いの後、残念ながらわれわれはヨナス・イェレブコがナショナルチームを代表することは不可能と認識せざるをえない」

 イェレブコは2月下旬、FIBAバスケットボール・ワールドカップ(FIBA Basketball World Cup 2023)欧州予選のクロアチア戦に出場。連盟は、この試合で選手とともにウクライナ支援を示したことにも言及した。

 イェレブコは2021年にモスクワに本拠地を置くBCヒムキ(BC Khimki)との契約が満了を迎えており、CSKAとの契約にサインするまで無所属となっていた。(c)AFP