【3月31日 AFP】岸田文雄(Fumio Kishida)首相は31日、日本が参加するロシアの石油・ガス開発事業「サハリン2(Sakhalin-2)」について、撤退しない方針を表明した。

 岸田首相は、サハリン2は「長期かつ安価な液化天然ガス(LNG)の安定供給に貢献しており、エネルギー安全保障上、極めて重要なプロジェクト」だと述べ、「わが国として撤退はしない方針だ」と言明した。

 この事業には、ロシア国営ガスプロム(Gazprom)が50%、三井物産(Mitsui & Co.)が12.5%、三菱商事(Mitsubishi Corporation)が10%を出資。27.5%出資する英シェル(Shell)は、既に撤退を表明している。

 一方で岸田首相は、先進7か国(G7)の方針にのっとり、ロシアへのエネルギー依存度を低減していくための努力は継続すると述べた。(c)AFP