【4月1日 Xinhua News】中国銀行が29日発表した2021年12月期決算は、売上高に当たる経常収益が前年比6・7％増の6057億1700万元（1元＝約19円）、税引き後当期純利益が12・3％増の2165億5900万元だった。総資産収益率（ROA）の平均は0・89％、自己資本利益率（ROE）は11・28％で、0・02ポイント、0・67ポイントそれぞれ上昇した。

　資産・負債規模は穏やかに拡大した。年末時点の総資産は年初より9・5％増の26兆7200億元、総負債は9・6％増の24兆3700億元となった。また、国内での人民元建て貸出額は年初より1兆3800億元増加し、増加額は過去最高を更新した。

　年末時点の不良債権残高は年初より15億1900万元増の2088億元、不良債権比率は0・13ポイント低下の1・33％、貸倒引当率は9・21ポイント上昇の187・05％だった。

　国民経済の重点分野と脆弱（ぜいじゃく）部分への的を絞った支援では、テック企業3万6千社近くへの与信額が8200億元を超えたという。戦略的新興産業向け融資の増加額は2・4倍の2993億元だった。民間企業向け新規融資は2兆4千億元で、割合は年初より0・98ポイント高まった。金融包摂による小規模・零細企業向け貸出増加額は3059億元で過去最高となり、製造業向け中長期貸出増加額は29％増の1291億元だった。(c)Xinhua News/AFPBB News