【3月31日 AFP】エジプトサッカー協会(EFA)は30日、2022年サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)アフリカ最終予選の第2戦で、対戦したセネガルのファンが暴力的で「人種差別的」な振る舞いをしたとして、正式に同国サッカー連盟(FSF)に苦情を申し立てたと発表した。

 ダカールのスタジアムに5万人強のセネガルサポーターが押し寄せた29日の試合で、エジプトはPK戦の末に敗れ本戦出場を逃した。

 EFAは発表文の中で「観客がスタンドで、とりわけ主将のモハメド・サラー(Mohamed Salah)に向けて攻撃的な横断幕を掲げ、エジプトは人種差別にさらされた」と記した。

 またエジプト側は、選手たちがウオーミングアップ中に水の入ったボトルや石を投げられていたとも訴えている。

 正式な異議申し立てに加え、エジプト国内のSNSには、イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)に所属するサラーがPKを蹴る際、顔に無数のレーザーポインターが当てられていた写真がたくさん投稿された。サラーは結局PKを失敗した。

 サラーのPK失敗をレーザーポインターのせいにするエジプトのファンが多くいるものの、エジプトのファンもホームゲームで同様の手段をよく使っていると指摘する声もある。(c)AFP