【3月31日 AFP】ロシア軍による包囲と砲撃が続き人道危機が懸念されているウクライナ南部マリウポリ(Mariupol)で、赤十字(Red Cross)の施設がロシア軍による攻撃を受けた。ウクライナ当局と赤十字国際委員会(ICRC)が30日、明らかにした。

 ウクライナ議会のリュドミラ・デニソワ(Lyudmyla Denisova)人権委員はSNSへの投稿で、ICRCの建物がロシア軍の空爆や砲撃を受けたと説明。建物には、負傷者や民間人、人道支援物資の存在を示す白地に赤十字のマークが描かれていたという。爆撃が行われた日時には言及しておらず、死傷者数は不明としている。

 ICRCの広報担当はAFPに対し、SNSに出回っている破壊された建物の画像が、マリウポリにある赤十字の倉庫であることを認めた。倉庫に保管されていた援助物資はすべて分配済みだったが、現地に職員がいないため、被害状況は確認できていないという。(c)AFP