【3月29日 AFP】米俳優ウィル・スミス(Will Smith)さんは28日、第94回アカデミー賞(Academy Awards)授賞式で平手打ちしたコメディアンのクリス・ロック(Chris Rock)さんに謝罪した。

 授賞式終盤に登場したロックさんは、脱毛症を患うスミスさんの妻ジェイダ・ピンケット=スミス(Jada Pinkett Smith)さんの短髪をやゆするようなジョークを披露。しかしジェイダさんは笑わず、スミスさんは席を立ってステージに上がり、ロックさんの顔を平手打ちした。

 スミスさんは「クリス、あなたに公式に謝罪したい。私がやり過ぎた。間違っていた。私がこうありたいと思う人間がすべき行動ではなかった。恥じている」とインスタグラム(Instagram)に投稿した。

 さらに「暴力はどんな形であろうと有害で非建設的だ。昨夜のアカデミー賞授賞式における私の行動は許し難いもので弁解の余地もない」と謝罪する一方、「自分に関するジョークは仕事の一環と割り切っているが、妻の症状に関するジョークは耐え難く、感情的に反応してしまった」と釈明した。

 アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Pictures Arts and Sciences)は先に、この件について正式に調査を開始したと発表した。

 スミスさんは映画『ドリームプラン(King Richard)』で主演男優賞を受賞した。(c)AFP