【3月28日 AFP】テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2022)は27日、女子シングルス3回戦が行われ、16歳のリンダ・フルビルトバ(Linda Fruhvirtova、チェコ)は大会第12シードのビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka)の途中棄権により勝利。2004年大会以降では最年少でのベスト16入りを果たした。

 世界ランキング279位のフルビルトバだが、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)優勝2回を誇る元世界1位のアザレンカを圧倒し、6-2、3-0とリードしたところで相手が棄権を申し出た。

 フルビルトバはワイルドカード(主催者推薦)による出場で、ツアー主要大会は今回がデビュー戦。それでも、すでに2回戦では第20シードのエリーゼ・メルテンス(Elise Mertens、ベルギー)を撃破しており、4回戦では第5シードのパウラ・バドサ(Paula Badosa、スペイン)に挑む。

 一方、先日のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2022)では試合中に涙を流して敗れたアザレンカは、見事なプレーを披露するフルビルトバとは反対にまったく元気がなかった。棄権の理由は不明だったが、試合後に個人的な問題を抱えていたことを発表した。

 BNPパリバ・オープンの直後にSNSアカウントを削除したアザレンカは「きょうはコートに出るべきではなかった。ここ数週間は私生活で極めてストレスが大きかった」と明かし、「初戦(2回戦)ではすごく消耗したが、素晴らしい観客のおかげで乗り越えることができた。だから彼らの前でプレーしたかった。それでコートに出ようと思ったが、間違った判断だった」と説明。

「少し休養を取ってから、復帰できるようにしたい」とし、ファンに謝罪した。(c)AFP