【3月26日 AFP】22F1第2戦サウジアラビアGP(Saudi Arabian Grand Prix 2022)は、25日に同国国営石油会社サウジアラムコ(Saudi Aramco)の石油施設が隣国イエメンの反政府武装組織フーシ派(Huthi)の攻撃を受けたものの、予定通り行われることになった。

 製油所で発生した大規模な火災は、レースが行われるジッダ市街地コース(Jeddah Corniche Circuit)からも見られた。炎は石油施設を切り裂くように拡大し、この日1回目のフリー走行に臨んでいたドライバーもその臭いを感じていた。

 レッドブル(Red Bull)の世界王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)は異変に気づいた最初の一人で、1回目のセッション中に「焦げた臭いがする。自分のクルマか?」と無線でチームに伝えていた。

 2回目のフリー走行直前には、ドライバーとチーム代表がパドックで開かれたレース主催者とF1マネジメントとの会議に出席。セッションは15分遅れでスタートし、F1の最高経営責任者(CEO)を務めるステファノ・ドメニカーリ(Stefano Domenicali)氏は、週末のレース続行を強調した。

 F1の広報担当者は、「本日起きた事態を踏まえ、F1は関係当局と緊密に連絡を取っている」とし、「当局はレースが予定通り継続できると確約した。われわれは引き続き当局および全チームと緊密に連絡を取り、状況を注視していく」と述べた。

 フリー走行2回目ではフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)がトップタイムを記録。開幕戦を制してドライバーズ選手権首位に立つ24歳は、1分30秒074でフェルスタッペンを2番手に抑えた。

 バンプと滑りやすさで知られるジッダの高速サーキットで、フェラーリのカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)が3番手、レッドブルのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が4番手をマーク。

 メルセデスAMG(Mercedes AMG)勢はルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が5番手、ジョージ・ラッセル(George Russell)が6番手のタイムを記録した。(c)AFP