【3月26日 AFP】サウジアラビア・ジッダ(Jeddah)で25日、国営石油会社サウジアラムコ(Saudi Aramco)の石油施設が隣国イエメンの反政府武装組織フーシ派(Huthi)の攻撃を受け、大規模な火災が発生した。火災は同市で開催中のフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のコースからも見られた。

 フーシ派は、無人機や弾道ミサイルでジッダのアラムコ施設や首都リヤドの施設などに計16回の攻撃を行ったと発表。イエメンとの国境にある南西部ジザン(Jizan)の電力施設も攻撃を受け炎上した。フーシ派と戦うサウジアラビア主導の連合軍も、攻撃があったことを確認した。

 ジッダのF1コースでは当時、フリー走行が行われていた。レッドブル(Red Bull)の世界王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)選手は走行中、チームとの無線連絡で、何かが焦げた臭いがすると語った。

 イランの支援を受けるフーシ派は2014年、イエメンの首都サヌアを制圧。サウジアラビア主導の連合軍は翌15年、国際社会の承認を受けたイエメン政権を支援するために軍事介入を開始した。(c)AFP