【3月25日 AFP】(更新)ロシア国防省は25日、ウクライナの首都キエフ近郊の村にある最大の軍事用燃料貯蔵施設を破壊したと発表した。

 国防省は声明で「24日夜、キエフ近郊カリノフカ(Kalynivka)村の燃料貯蔵基地を、海上発射型巡航ミサイル『カリブル(Kalibr)』で攻撃した」と主張。ウクライナ国内に残存している貯蔵施設としては最大のもので、中部で活動する同国軍に燃料を供給していたとしている。

 同省はさらに、先月の侵攻開始以降、ウクライナ軍の無人機260機、戦車などの装甲車1580両以上、対空兵器204基を破壊したと明らかにした。

 ウクライナ側も、燃料貯蔵施設への攻撃があったことを認めた。ただ非常事態庁は、施設の外まで延焼する恐れはないとしている。

 AFP取材班は、施設から火球が上がる様子を目撃。壊れた燃料管でも比較的小規模な火災が起きていた。

 近くの検問所にいた施設の警備員は、匿名を条件に「爆発を見た。とても大きかった」と明かし、「幸運にも死傷者はいなかった」と話した。(c)AFP