【3月25日 AFP】ウクライナの港湾都市マリウポリ(Mariupol)の市当局は25日、先週ロシアに空爆された劇場で約300人が死亡した可能性があると明らかにした。

 市はメッセージアプリのテレグラム(Telegram)に「ロシア機による空爆を受けたマリウポリ演劇場で約300人が死亡したという目撃情報が浮上している」と投稿した。

 同市は、建物内に民間人が避難していることをロシア側は知っていたと主張している。

 ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は先週、攻撃当時、数百人が建物内におり、大半が女性や子どもとみられると話していた。

 大統領によると、ロシア軍に包囲された同市には、食料や水、電気の供給が途絶えたまま、10万人近くが取り残されている。

 ロシア南部チェチェン(Chechen)共和国の首長は24日、同共和国の部隊がマリウポリの市庁舎を制圧し、ロシア国旗を掲げたと発表した。(c)AFP