【3月25日 AFP】「プライバシーがないとしっかりと休めない」──。建築界で最高の栄誉とされるプリツカー賞(Pritzker Architecture Prize)を2014年に受賞した建築家の坂茂(Shigeru Ban)氏が、フランス・パリにあるスポーツセンターで、ウクライナ難民を受け入れる避難所の設営に当たった。頑丈な紙管などを使った坂氏考案の間仕切りシステムが使われている。

 坂氏はAFPの取材に「プライバシーが保たれないと人は休めません。そこで紙管とカーテンを使い、このシステムを考案しました。非常に安価で、すぐに設置することができ、材料は世界中どこでも手に入ります」と話した。

 また「あらゆる危機的状況で支援活動をしてきました。政治的な要因だろうが自然災害だろうが関係ありません。厳しい環境に置かれ苦しんでいる人がいるなら、それを改善するのが建築家としての私の責任なのです」と語った。

 映像は24日撮影。(c)AFP