【3月27日 People’s Daily】全国人民政治協商会議(政協)第13期第5回会議初の「委員通路」集中取材が3月4日午後、人民大会堂のプレスホールで行われた。多くの全国政協委員がビデオ形式でメディアの取材に応じた。

 中国有人宇宙プロジェクトの周建平(Zhou Jianping)総設計士は、「委員通路」で今年の中国の宇宙開発計画を紹介した。「2021年、中国の有人宇宙プロジェクトの宇宙ステーションプロジェクトは飛行任務の実施段階に入った。現在、宇宙ステーションのコアモジュールの軌道上での運行は10カ月余りに達しており、運行状況は非常に良好だ」と、周氏は述べた。

 周氏によると、神舟13号(Shenzhou-13)の乗組員は、すでに軌道上で140日間飛行しているが、この期間中、これまでに計画されていた業務や、仕事の必要に応じて追加された諸任務を達成した。彼らは4月中旬に地上に帰還する予定で、その帰還は中国宇宙ステーションの重要技術の検証段階の終了を意味するという。

 周氏は、これまでの飛行データの結果分析と初歩的な評価から、有人宇宙プロジェクトの各システムはプロジェクトの技術要件を全面的に満たし、主要な機能と性能は設計の目標を超えていることが明らかになったと説明した。今年5月から、宇宙ステーションの建造段階に入り、年内に2つの宇宙ステーションの実験モジュール、2隻の有人宇宙船、2隻の宇宙補給船を相次いで打ち上げる予定だ。神舟15号(Shenzhou-15)の乗組員は2022年末までに中国宇宙ステーションに向けて飛行し、神舟14号(Shenzhou-14)の乗組員と宇宙空間で合流するという。周氏は、これはわれわれにとって非常に待ち望むべき瞬間となる。その時3つのモジュール、2隻の有人宇宙船、1隻の宇宙補給船から構成され、宇宙生命科学、宇宙生物科学、材料科学など大量のハイレベルな宇宙実験装置を備え、6人の宇宙飛行士を乗せる中国の宇宙ステーションが世界に向けて示されるだろうと述べた。

「中国の世界製造業への貢献度は30%に迫る」。中国一重集団(CFHI)会長・党委員会書記の劉明忠(Liu Mingzhou)氏は、「第18回党大会以来、政府は装備製造業(産業のために生産技術や設備、機械を提供する工業の総称)の発展を非常に重視しており、高速鉄道、原子力発電、水力発電、冶金装備などのレベルはすでに世界をリードし、特に石油化学工業装備の製造技術は『先駆者』となっている」と説明した。劉氏は、次のステップとして、改革により各種人材のイノベーション・起業のモチベーションを奨励し、自主イノベーションを全面的に推進し、より多くの産学官連携のイノベーションセンターを立ち上げ、装備製造業の産業チェーンの強靱(きょうじん)性を着実に強化していくと述べた。

 北京市通州区(Tongzhou)人民法院(裁判所)の李迎新(Li Yingxin)副院長は、「巡回裁判はいかに大衆に家を出ることなく公平、正義を感じさせるか」を紹介した。近年、時代の変化とインターネット技術の活用により、巡回裁判も革新的に発展しており、「クラウド法廷」が登場している。北京の裁判所を例に挙げると、2020年、北京の裁判所システムによるオンライン審尋(しんじん)は計28万件余りが発生し、2021年には48万件余りに増加した。李氏はまた、「現在、ますます多くの巡回裁判官が山を越えたり川を渡ったりせず、訴訟市民が外に出ることなく済むようになった。司法が民のための遺伝子パスワードをさらに解除し、民と裁判官の血脈の連係を引き継いでいる」と述べた。(c)People’s Daily/AFPBB News