【3月25日 AFP】フィギュアスケート世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2022)は24日、フランス・モンペリエ(Montpellier)でペア・フリースケーティング(FS)が行われ、三浦璃来(Riku Miura)/木原龍一(Ryuichi Kihara)組が合計199.55点で銀メダルに輝いた。

 米国のアレクサ・クニエリム(Alexa Knierim)/ブランドン・フレイジャー(Brandon Frazier)組が合計221.09点で優勝し、この種目では母国に43年ぶりの金メダルをもたらした。

 同ペアにとっては、最大のライバルである同胞のアシュリー・ケイン(Ashley Cain)/ティモシー・ルデュク(Timothy Leduc)組が途中棄権を余儀なくされたことによる劇的な勝利となった。

 26歳のケインは3度にわたって転倒し、脳振とうと思われる症状により担架で運ばれた。クニエリム/フレイジャー組はその直後に滑り、米国勢では史上3組目にして1979年のタイ・バビロニア(Tai Babilonia)/ランディ・ガードナー(Randy Gardner)組以来のタイトルを獲得した。

 カナダのヴァネッサ・ジェームス(Vanessa James)/エリック・ラドフォード(Eric Radford)組がショートプログラム(SP)5位から浮上して合計197.32点で銅メダルに輝き、ペア結成後では初のメダルを獲得した。

 二人は以前ともに別のパートナーと成功を収めている。37歳のラドフォードは、メーガン・デュアメル(Meagan Duhamel)氏とのペアで世界選手権を2度制し、五輪でも銅メダルを手にした。34歳のジェームスは、モルガン・シプレ(Morgan Cipres)氏とのペアで欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships)制覇を成し遂げ、世界選手権でも銅メダルに輝いている。

 北京冬季五輪で金メダルを獲得した中国の隋文静(Sui Wenjing)/韓聰(Han Cong)組は今大会を欠場。同大会で銀メダルと銅メダルに輝いたロシア勢も、母国によるウクライナ侵攻で大会から除外された。(c)AFP