【3月25日 AFP】フィギュアスケート世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2022)は24日、フランス・モンペリエ(Montpellier)で男子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、北京冬季五輪銅メダリストの宇野昌磨(Shoma Uno)が首位発進した。日本勢は鍵山優真(Yuma Kagiyama)が2位、友野一希(Kazuki Tomono)に3位につけ、上位を独占している。

 五輪と世界選手権の現王者ネイサン・チェン(Nathan Chen、米国)とスター選手の羽生結弦(Yuzuru Hanyu)がともにけがで欠場している中、24歳の宇野は今大会で初の金メダル獲得を目指している。世界フィギュアでは羽生が優勝した2017年大会とチェンが制した2018年大会の2度にわたって2位に終わっている。

「オーボエ協奏曲(Oboe Concerto)」に乗せた演技では、冒頭の4回転フリップに着氷した後、4回転トーループと3回転トーループの連続ジャンプに続いてトリプルアクセルを成功させ、スピンとステップでもレベル4を獲得。SPの自己ベストを約4点更新する109.63点をたたき出した。

 元世界王者のステファン・ランビエール(Stephane Lambiel、スイス)氏に師事している宇野は演技後、「練習通りの演技ができた」と手応えを口にした。

 北京五輪で銀メダルに輝いた鍵山は105.69点をマーク。大会直前に三浦佳生(Kao Miura)に代わって出場が決まった友野は、キャリア初の100点台となる101.12点を記録した。

 フリースケーティング(FS)は26日に行われる。(c)AFP