米大統領、G20のロシア排除を支持 西側諸国と圧力強化
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【3月25日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は24日、ウクライナへの侵攻を続けるロシアを20か国・地域(G20)から排除することを支持する考えを示した。
ベルギーの首都ブリュッセルではこの日、北大西洋条約機構(NATO)と先進7か国(G7)、欧州連合(EU)がそれぞれ首脳会議を開催。バイデン氏は各会議に出席し、中心的役割を果たした。
米政府は、ロシアの下院議員328人や新興財閥(オリガルヒ)、国防企業48社に対する新たな制裁を発表。バイデン氏は、米国による10億ドル(約1200億円)の追加人道支援やウクライナ難民10万人の受け入れを発表した。
バイデン氏は、首脳会議でG20からのロシア排除が議題に上ったと説明。インドネシアなどの国がロシア排除に同意しない場合、ウクライナもG20会議に出席すべきだとの考えを示した。
NATOのイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)事務総長は、ウクライナ侵攻を終わらせるため、「ロシアに損害を与え続ける決意」を表明。ロシアに対し、ウクライナで化学兵器を使用しないよう警告するとともに、東欧で化学兵器、生物兵器、放射性物質、核兵器からの防衛措置を発動したと発表した。
3時間に及ぶNATO首脳会議が終わった後、バイデン氏と英国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本のG7首脳はNATO本部に残り、1時間にわたり協議。米当局者によると、「国際機関や多国間フォーラムは、ロシアとの活動をもはや平常通りに行うべきではないという点で一致」したほか、ロシアの資金調達を阻害する措置として、金に関連した取引を既存の制裁の対象とすることなどを確認した。(c)AFP