【3月25日 Xinhua News】中国とミャンマーによる新型コロナウイルスワクチンの共同生産開始を祝う式典が23日、ヤンゴンのミャンマー製薬工業(MPI)の工場で行われた。式典にはミャンマー国家統治評議会のアウン・リン・ドゥエ事務局長、中国の陳海(Cheng Hai)駐ミャンマー大使らが出席した。

 陳大使はあいさつで、中国国家医薬集団(シノファーム、Sinopharm)傘下の中国生物技術(CNBG)とミャンマーの共同生産が始まったことは、両国がこれまでワクチンの瓶詰めで協力してきたことの大きな成果で、両国が感染対策で協力を深め、医薬・衛生分野の協力を推進する上で重要な意義があると指摘。シノファームとミャンマーのワクチン瓶詰め工場は、アジア太平洋地域で初めて稼働した同社の新型コロナワクチン関連工場で、ミャンマーがワクチンなどのバイオ製品を独自に生産する能力を高め、ミャンマーの感染予防・抑制や医薬工業レベルの向上を後押しすると語った。

 アウン・リン・ドゥエ氏は、中国とシノファームの支援に感謝の意を表した上で、中国と共に引き続き努力し、国内で生産するワクチンの種類を増やしていきたいと述べた。

 シノファームの劉敬楨(Qiu Jingzhen)董事長もリモートであいさつし、ミャンマーとの医療技術や臨床試験、品質管理などでの交流を引き続き強化し、ミャンマーが完全なワクチン供給保障システムと生産機能システムを築き、公衆衛生対応能力を高めることを後押しすると語った。

 ミャンマー工業省とシノファームは昨年9月、新型コロナワクチン生産技術契約を結び、同12月にワクチンの半製品を供給する契約を結んだ。シノファームは今年1月からミャンマーに専門家を派遣し、関係者への研修を開始。3月初めの試験生産では良好な結果を収めた。MPIは毎月100万回分を生産し、2022~23会計年度内に1千万回分を生産する予定。来月末から国民の接種用のワクチンをミャンマー保健省に供給する。(c)Xinhua News/AFPBB News