【3月24日 AFP】テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2022)は23日、女子シングルス1回戦が行われ、大坂なおみ(Naomi Osaka)はアストラ・シャーマ(Astra Sharma、オーストラリア)を6-3、6-4で下し、2回戦に進出した。落ち着きを取り戻して快勝した大坂は、涙を流して敗退したBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2022)で露呈した問題に対処するため、セラピストと一緒に取り組み始めたと明かした。

 昨年、メンタルヘルスの問題で一時競技から離れていた大坂は、今月初めに行われたBNPパリバ・オープンのベロニカ・クデルメトワ(Veronika Kudermetova)戦では観客からのやじにうまく対処できず、助けを求めていた。

 四大大会(グランドスラム)通算4勝の大坂はこの日、しっかりとした態度を見せて世界ランキング96位のシャーマを撃破し、2回戦で大会第13シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)と対戦することになった。

「これを言っていいのか分からないけれど、インディアンウェルズ(Indian Wells、BNPパリバ・オープン)の後、ようやくセラピストに相談し始めた」と語った大坂は、「(休養を取ると発表した2021年の)全仏オープン(French Open 2021)から1年ほどしかたっていない」と続けた。

「何と言うか、彼女(セラピスト)は戦略みたいなものを教えてくれた。それがどれほど有益なものか実感している。この方向に進めといったようなことを言ってくれる人が周りにいてくれてうれしい」

「けれど、基本的には彼女が教えてくれたあらゆることを思い出し、とにかく深呼吸をして必要なときは自分自身をリセットした」

 セラピーを受ける決断をようやく下した理由について問われた24歳の大坂は「正直に言うと、姉が私のことをとても心配しているように思えたから」と答えた。

「分からないけど、私は物事を自分のものにしようとする傾向があるから、多くの異なることに挑戦しているような気がするし、自分自身で全てをこなしたい性格でもある」 (c)AFP/Steve Brenner