【3月24日 AFP】ウクライナの首都キエフのビタリ・クリチコ(Vitali Klitschko)市長は23日、同国軍が同市周辺の複数の地域でロシア軍を撃退したと明らかにした。

 クリチコ氏によると、同市の北郊と東郊で激しい戦闘が続いており、ウクライナ軍は同市の西方約50キロのマカリウ(Makariv)を奪還したほか、東郊イルピン(Irpin)のほぼ全域を支配下に置いた。AFP記者によると、イルピンやキエフ北郊では激しい砲撃戦が起きている。

 ウクライナの通信社は、イルピン、キエフ西郊のブチャ(Bucha)やホストーメリ(Gostomel)でロシア軍が包囲されている可能性について伝えた。

 ロシア軍は2月24日にウクライナに侵攻を開始した直後、キエフ郊外に進軍。だが、同市包囲と市内進攻の試みは失敗している。

 キエフ市当局の集計によると、侵攻開始以来、同市では子ども4人を含む73人の民間人が死亡。297人が負傷している。(c)AFP