【3月24日 AFP】中国の航空当局は23日、同国南部で乗客乗員132人を乗せて墜落した中国東方航空(China Eastern Airline)の旅客機から、操縦室のフライトレコーダー(飛行記録装置)とみられるブラックボックスを回収したと発表した。同機が急降下し山腹に衝突した原因の究明へ向け、重要な手がかりとなる。

 航空当局は、険しい地形の墜落現場で手がかりを求めて捜索を続けてきたが、事故原因は依然不明のまま。生存者は発見されておらず、中国の航空事故としては過去30年近くで最悪のものであることはほぼ確実となっている。

 墜落したボーイング(Boeing)737型機には二つのフライトレコーダーが搭載されており、救助隊は残る一つを捜している。

 当局は搭乗者全員が死亡したと発表していない。一方、地元の救助隊は23日夜、複数の遺体が発見されたと述べた。

 同機は21日午後、航空管制との通信を絶ち、広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)梧州(Wuzhou)市近郊で墜落。国営メディアは、これ以前は地上との通信は正常だったと伝えている。

 航路追跡サイト「フライトレーダー24(Flightradar24)」によると、同機はわずか1分余りで高度約8900メートルから2400メートルまで急激に降下。短時間上昇したものの、再び約1000メートルまで降下した。(c)AFP/Matthew WALSH