【3月24日 Xinhua News】中国社会科学院社会研究学所と喜臨門睡眠研究院が共同でまとめた「中国睡眠研究リポート(2022)」によると、中国人の昨年の1日当たり平均睡眠時間は7・1時間だった。調査対象者の64・8%は、毎日の実質睡眠時間が8時間未満で、8時間以上はわずか8・0%だった。12年と比べると、就寝時間が2時間余り、起床時間が37分それぞれ遅くなり、睡眠時間は1・5時間近く短くなった。

 リポートによると、昨年の中国人睡眠指数は100点満点で64・8点となり、合格水準をわずかに上回った。内訳は、睡眠の質が71・5点で最も高く、睡眠環境が68・5点でこれに続いた。最も低かったのは睡眠の認識と行動で54・7点にとどまった。これは、中国人に好ましくない睡眠の認識・行動がやや多いことを示し、睡眠に対する不安を反映している。また不眠など睡眠問題に関する知識不足や就寝時間の遅れは、ここ数年のインターネットの発展と関連している可能性がある。多くの中国人が習慣的に就寝前にスマホを操作したりネットを利用したりしており、睡眠の質に影響している。

 働く人に睡眠不足を毎週感じるか聞いたところ、11・3%が「大いに感じる」、44・8%が「週に1~2日感じる」、20・2%が「週に3~4日感じる」と答え、「不足していない」と回答したのは19・2%だった。働く人の多くが睡眠不足を抱えていることが分かった。目を覚ます目的でこの1カ月に茶またはコーヒーを飲んだ回数を聞いたところ、11・3%が「ほぼ毎日」、14・3%が「週に4~6回」、26・1%が「週に1~3回」と回答。32・0%が「飲む習慣がない」と答えた。茶またはコーヒーで目を覚ます習慣のある人は、合わせて6割を超えた。(c)Xinhua News/AFPBB News