【3月23日 AFP】米国のジェイク・サリバン(Jake Sullivan)大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は22日、中国が最近、ロシアに武器を供与した証拠は確認されていないと述べた。米政府は、ウクライナに侵攻しているロシアを中国が支援することを懸念している。

 サリバン氏は「これまでのところ中国からロシアへの軍装備品の供与は確認されてない」と語った。同時に「今後も注視していく。(ジョー・バイデン〈Joe Biden〉)大統領は習近平(Xi Jinping)国家主席に対し、ロシアへの経済・軍事的支援がどのような意味を持ち、どのような結果を招くのかを明確に示している」と述べた。

 サリバン氏によると、バイデン氏は24日にベルギー・ブリュッセルで開かれる北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)の首脳会議に出席し、「中国がウクライナ紛争に関与する可能性について協議する」ことは確実とみられている。ホワイトハウス(White House)によれば、中国の対ロシア協力の可能性をめぐるバイデン氏と欧州各国首脳の認識はほぼ一致している。(c)AFP