【3月27日 AFP】映画制作には才能とチーム精神、そして多大な忍耐が必要だ。

 映画製作者、監督、プロデューサー、脚本家、原作者の頭に浮かんだ独自のアイデアからすべては始まる。

 プロット(筋)が決まったら脚本作りだ。

 慣例では、ここからプロデューサーが加わる。チーム一丸となり、予算内で作業を進めていく。ここで大きな役割を果たすのが監督だ。

 彼らは映画会社、公的機関、テレビ局、スポンサー企業から資金を調達し、配給会社を見つけなければならない。

 チーフ助監督の仕事は撮影スケジュールを作り、その通りに進行させること。俳優や小道具、車、特殊効果、効果音など、撮影に必要な人や物を手配する上で不可欠な作業だ。ロケ地探しの責任も負う。

 エグゼクティブプロデューサーは撮影クルーを束ねる。キャスティングディレクターは俳優とエキストラを選定する。

 そしてようやく、監督の指揮下で撮影が始まる。映画制作の華の部分だ。

 撮影では多くのスタッフが動く。撮影監督が率いる撮影チーム、音声スタッフ、美術スタッフ、また運搬や移動、食事や宿泊を手配する現場のスタッフもいる。

 撮影が終わると編集作業に移る。

 まず編集前の映像を確認してカットを選び、チーフエディターがそれを編集する。

 次は音の編集だ。効果音やナレーション、雰囲気を生む音楽を加える。

 続けて特殊効果を入れる。

 最後の仕上げは編集室で。作品のすべての調整をここで行う。

 監督、プロデューサー、配給会社が出来映えに納得すれば映画は完成。ついに新たな作品の誕生だ!(c)AFP