【3月22日 AFP】ロシアの独立系紙編集長で、昨年ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)を受賞したドミトリー・ムラトフ(Dmitry Muratov)氏は22日、自国の侵攻を受けるウクライナの難民を支援するため、同賞のメダルを寄付すると発表した。

 ロシアの主要な反体制メディア、ノーバヤ・ガゼータ(Novaya Gazeta)の編集長を務めるムラトフ氏は、フィリピン人ジャーナリストのマリア・レッサ(Maria Ressa)氏と共にノーベル平和賞を受賞した。

 ムラトフ氏はメッセージアプリのテレグラム(Telegram)への投稿で、自身と同紙はウクライナ難民を支援するため、メダルの寄付を決めたと発表。「この世界的に有名な賞を競売に掛けられるオークションハウスからの連絡を待つ」と呼び掛けた。

 その上でムラトフ氏は「平和を望む難民や、けがや病気で緊急治療を要する子どもたち」とメダルを共有したいとつづった。

 ノーバヤ・ガゼータは反体制的な視点からの報道を行う、ロシアでは残り少ない報道機関の一つ。2000年以降、同社の記者と寄稿者計6人が殺害されている。(c)AFP