【3月23日 Xinhua News】中国水利部と国家発展改革委員会はこのほど、「第14次5カ年規画(十四五、2021~25年)期間の水の消費総量と消費強度の双控(二重制御)目標の印刷・公布に関する通知」を共同で発表し、各省・自治区・直轄市の目標を明確にした。25年までに再生水や雨水など非在来水源の利用量を20年比で33%増となる170億立方メートル以上に引き上げる。

 双控(二重制御)制度は、第13次5カ年規画(十三五、2016~20年)期間中に実施した水の消費を管理するための制度で、これにより省・市・県の3級行政区をカバーする指標体系がおおむね構築され、水の消費効率が大幅に高まり、消費総量が効果的に抑えられ、経済・社会の発展のための水の安全が力強く保障されるようになった。「十三五」期間中、国内総生産(GDP)1万元(1元=約19円)当たりの水の消費量は28・0%、工業増加値(付加価値額)1万元当たりの工業用水消費量は39・6%それぞれ減少し、かんがい用水の有効利用係数は0・565に上昇した。

「国民経済・社会発展第14次5カ年規画と2035年の長期目標要綱」と「『十四五』期間の節水型社会建設規画」では、「十四五」期間の水の消費総量と強度の二重制御目標として①25年までに全国の年間消費総量を6400億立方メートル以内に抑える②GDP1万元当たり消費量を20年比16%前後、工業増加値1万元当たりの工業用水消費量を16%それぞれ引き下げる③かんがい用水の有効利用係数を0・58以上に引き上げる④非在来水源の利用量を170億立方メートル以上にする-を掲げている。

 今回の通知では初めて、非在来水源の最低利用量を制御目標に組み込み、各省・自治区・直轄市に通達した。非在来水源の開発・利用を促し、水資源の需給不均衡の緩和に重要な意義を持つ。(c)Xinhua News/AFPBB News