【3月26日 CGTN Japanese】中国では風や太陽などによる新エネルギーのエネルギー体系における割合が向上するにつれて、新エネルギーの発展と密接に関連するエネルギー貯蔵の技術と産業も注目されています。今年に入ってから、中国各地はエネルギー貯蔵プロジェクトの実施を加速させ、20以上の省が関連エネルギー貯蔵設備の配置の割合を明らかにしています。

 中国南東部の浙江省長興では、総投資額67億元(約1255億円)の基地プロジェクトが正式に着工しました。同プロジェクトはリン酸鉄リチウムなどの新エネルギー原材料をめぐり、世界をリードするエネルギー貯蔵システムの建設を計画しています。2025年までに、浙江省は200万キロワット前後の新型エネルギー貯蔵モデルプロジェクトの実施を目標として取り組んでいます。

 また、東部の山東省済南市では、中国初の百兆ワット級の分散制御エネルギー貯蔵発電所が正式に操業を始めました。毎回21万2千キロワット時の充電が可能で、1000世帯の1カ月分の電力需要を満たすことができます。

 中国国家発展改革委員会エネルギー局は2025年までに、新型エネルギー貯蔵の商業化で初期段階から規模化した発展への転換を実現し、設備容量を3000万キロワット以上に引き上げ、さらに2030年までに、新型エネルギー貯蔵の全面的な市場化発展を実現するとしています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News