【3月22日 AFP】ロンドン五輪の陸上女子20キロ競歩で金メダルを獲得したロシアのエレナ・ラシュマノワ(Elena Lashmanova)について、陸上競技の不正防止機関「アスレチックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」は21日、ドーピング違反により2年間の資格停止処分を科したと発表した。

 29歳のラシュマノワは、2012年のロンドン五輪とその翌年に行われた第14回世界陸上モスクワ大会(14th IAAF World Championships in Athletics Moscow)で獲得した金メダルを剥奪される見通し。

 ラシュマノワは2014年にもドーピング違反で2年間の資格停止処分を科されていたが、このときはメダルに影響はなかった。処分後に出場した主要大会では表彰台に上がっていない。

 ラシュマノワはロンドン五輪の20キロ競歩を当時の世界記録で制した。僅差の2位でフィニッシュしたチームメートのオリガ・カニスキナ(Olga Kaniskina)もすでにドーピングで失格になっており、当時3位だった中国の切陽什姐(Qieyang Shenjie、チュヤン・キ)が繰り上がりで金メダルとなる見通し。

 ロンドン五輪の同種目では、当初5位に入ったアニシャ・キルディアプキナ(Anisya Kirdyapkina、ロシア)もドーピングで失格となっている。(c)AFP