【3月22日 AFP】モスクワの裁判所は21日、米IT大手メタ(Meta)が運営するSNSのフェイスブック(Facebook)とインスタグラム(Instagram)を「過激派」組織に指定し、ロシア国内での活動を禁止した。

 ロシア当局は、メタが同国のウクライナ侵攻をめぐり「ロシア嫌悪」を容認したと主張。モスクワ・トベルスコイ(Tverskoi)地区の裁判所は、「過激な活動」を理由にフェイスブックとインスタグラムの禁止を求めた検察の要請を認めた。他方で、同じくメタが運営するメッセージアプリのワッツアップ(WhatsApp)については、投稿が公開されないことから禁止対象としないとの判断を下した。

 ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が先月24日にウクライナに軍隊を派遣して以来、ロシア当局はフェイスブックとインスタグラムのほか、ツイッター(Twitter)へのアクセスを遮断している。

 メタは今月10日、「ロシアの侵略者に死を」といった投稿を容認する方針を発表。一方で、一般市民に対する具体性のある脅迫は認めないとした。だが同社のニック・クレッグ(Nick Clegg)国際問題担当社長はその後、火消しとも取れる声明を出し、こうした内容の投稿はウクライナ国内でのみ容認されるとした。(c)AFP